今日は午後から三田市へ出掛ける用事が有り、途中で自由な時間が出来たので前から気になっていた旧九鬼家住宅資料館へ寄ってみました。
以前に資料館の前を何度も通っていましたが、車で通過するだけで終わっていたのでこの機会に見てみようとなった訳です。
場所は三田市屋敷町に在ります。
この資料館の前に有料駐車場が有るので車はそこに停めて資料館へ向かいました。
駐車料金は駐車券を持って行くと1時間無料にの券を出して貰えます。
資料館の入場料は無料で、入り口にはコロナの影響で3蜜を避けマスクを着用する旨のお願いが書かれていました。
この住宅の建て主は家の設計者である九鬼隆範が明治5年から8年頃に建てたと言われている。
この建物の特徴は1階が伝統的な民家形式であるが2階はベランダの有る洋風意匠との対比にある。
最初に建物の裏となる南面へ回ってみた。
1階だけ見ていると立派な庭の有る日本住宅ですが、2階は確かに洋風で不思議な感じがします。
でも、2階の部分を後から増築したのではなく最初から設計されていたと云う事からあの当時としては凄い知識を持っていた方だったようです。
さて、中に入って見学して行きましょう。
台所の土間は土で薪でご飯を炊く竈が有りました。
客間と住空間は床の框で区切っており、住空間は一段高くなっています。
そして客間の壁には三田藩の家老職を代々引き継いできた九鬼家を思わせる槍が掛けられています。
もし商談でトラブれば「無礼者!」とやられてしまうのかと思うと怖い。
南に面した和室(仏間)です。
先程外から見た庭の景色を建物側から見るとまた違った景色となる。
そんなに立派ではないが欄間も有りました。
また、隆範は幕末に神戸で活躍した勝海舟らに師事し、測量技術などを学んだ後に1872年 日本で初めて開通した鉄道 新橋-横浜 の路線設計に関わっています。
隆範が直筆した市指定文化財の「京神間鉄道線図」(縦41センチ、横126センチ)も展示されており、1877年に京都-神戸が開業した際、天皇陛下に披露した図面の控えで、京都、大阪、神戸地域が描かれています。
興味がある方は是非足を運んでみては如何でしょうか・・・。
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